I N D E X  Vol.58

■地球の財産“生物”の大量絶滅を
  食い止めるために

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お話を伺いました。
▲工務課 課長
田中 和善 氏
▲製造部次長兼本社工場長
真鍋 正人 氏
▲香南電機株式会社 代表取締役
佐野 秀文 氏
▲総務部兼冷凍倉庫事業部 部長
石川 富嗣 氏

Special topic

「いいものをつくろう」従業員ひとりひとりの気持ちから生まれる、おいしさと安心・安全。
  ▲カビや菌を防ぎ、断熱性を
 高めるパネルを使用

美しい自然と温暖な気候に恵まれた香川県。その産業の一翼を担うのが冷凍食品をはじめとする加工食品産業で、特に三豊地区には数多くの企業があります。中でも食肉加工は、豊かな自然環境を活かした畜産の歴史を背景に、国内でも有数の生産高を誇っています。今回は、香川県の西端、「花と浦島の町」として知られる詫間町をお訪ねし、県の食肉加工業を牽引するサヌキ畜産加工協同組合を取材させていただきました。

●事業内容を教えてください。
田中:食肉加工、具体的には業務用冷凍トンカツの製造がメインです。原料肉の処理から衣づけまで全般の加工を行っており、製品だけでなく、下処理をした原料肉の出荷も行っています。現在の生産量は月産約300トン。大手メーカー向け製品では、メーカー様の商品の7割ほどを我々が製造しています。他に外食産業や弁当店の食材としても、全国に大きなシェアを持っています。
●すると、私たちもここで作られたトンカツを口にしているかも知れないということですね。
田中:そうですね。たいていの人が一度は食べておられると思います。
●メーカー向けの製品では、高い品質が求められるのではありませんか。
真鍋:そうですね。ここにいたるまでには、味、価格、品質などさまざまな面で、同業他社との競争を勝ち抜いてきた経緯があります。おいしいものを安くご提供するというのが基本ですが、利益も確保しなければならない。そのためには、付加価値をつけることで価格競争に陥らないように、なおかつ工程上でいかにコストを下げるかという努力をしてきました。さらに今後は、安全性も大きな課題になると思います。
●シンプルな商品だけに、付加価値をつけるのも難しいのでは?
真鍋:付加価値とは、一口に言うと味の違いでしょうか。作り方はどの会社もほとんど同じだとは思いますが、食べ比べていただければ違いがわかる。どう違うのかは企業秘密ですが(笑)、ひとつは我々の長年の経験、食肉加工技術、特にハム・ベーコンづくりのノウハウが強みになっているといえるかもしれません。もうひとつは、従業員ひとりひとりが「いいものを作ろう」という気持ちで仕事をしていることですね。
吉村:私が感じていることは、作業場が非常に低温になっていることです。急速凍結させるための大型の冷凍機も備えて、鮮度保持に非常に気をつけておられる。特にお肉は鮮度が味につながるのではないかと思いますが。
田中:それもありますね。

■ミートピアギフトのご注文は
(フリーダイヤル)
サヌキ畜産加工協同組合本社
0120-015438
ミートピアサヌキ
0120-310474

 

コストを下げるためにはどのようなことをしておられますか。
真鍋:本社では中国の研修生の受け入れをしていまして、現在も21名の研修生がいますが、結果的にそれによって人件費が抑えられています。また、手作りの良さを大切にしながら大量生産ができる、当社独自の機械設備、生産ラインを構築していまして、大量に仕入れて大量に加工することでコストダウンを図っています。 佐野:今回行った冷凍設備の改善も、目的のひとつはコストダウンだったんです。これまでは大きな部屋に大型の冷凍機が1機設置されており、生産量の多い日も少ない日も同じように冷凍機を動かしていたんですが、それを3室に分割し、冷凍機もそれぞれの部屋に1機ずつ設置することにより、生産量に応じて冷凍機を稼働させ、消費電力を削減しようというものです。また、作業場の壁や天井のパネル工事は、カビなどの浮遊菌や落下菌を防ぐことに加え、断熱性を高めて冷却効率を上げるという目的もありました。 田中:稼働して約半年になりますが、当初期待していただけの成果は出ています。 真鍋:これはトラブル回避の対策でもあるんです。冷凍機が1機だと、万が一故障した場合に対処ができない。しかし、3機が同時に故障することはないですからね。
今後さらに設備の改善を進めていかれるということですが。
真鍋:建物は築20数年経っていますが、中に入るとHACCPに相当する食品安全マネージメントの環境をつくるというのが目標です。工場は休めないので、設備の改善は段階的にしか進められませんが…。システム面では、各作業場の温・湿度を毎日2回記録するしくみになっていて、何か問題があった時に、温・湿度が適正であったかを確認できるようにしています。また、異物混入に対しても、従業員が作業場に持ち込むものを厳しく管理しており、たとえばボールペン、クリップ、カットバン等は、会社指定の物以外は工場内に持ち込まない、など細かく設定しています。今後、製品の履歴管理をはじめ、食品メーカーとしての法令遵守を徹底していきたいと思っています。

▲消費電力を大幅に削減できた ▲3室に分割。個別に稼働する
 冷凍庫パネルを使用


今後の事業の展望は?
石川:理事長の掲げる「人づくり」を念頭に、若い人にどんどんチャンスを与えて、人を育てながら事業も育てていこうというのが基本方針です。当組合の理事長は長年地域で活躍、貢献してきた人物で、香川県議会の議長を務めています。組合はもちろん、地域の発展や環境問題についてもいろいろな構想を持ち、着々と進めておられます。たとえば、食品汚泥や残飯、家畜のふん尿から肥料をつくり、それを使って有機野菜づくりを進める計画。さらには、その有機野菜を使った豚の飼育、野菜くずを活用した健康食品づくりを行うといった循環型の事業やゴミを使った発電の構想です。私たちは現在の組合の事業をしっかりと推進していく使命がありますが、理事長のそうした構想と関連した新しい展開もあると考えています。

 

 ■今回、取材させていただいた方々をご紹介します。

総務部兼冷凍倉庫事業部 部長 石川 富嗣 氏
若い頃は豚の飼育・指導に従事してきた。尊敬する人は、地域の養豚業に貢献された増田忠氏(理事長の父上)。趣味はゴルフとパチンコ。歴史小説が好き。

製造部次長 本社工場長 真鍋 正人 氏
好きな人物は本田宗一郎。ホンダの先見性と海外進出、トヨタのかんばん方式を本社にも取り入れたい。最近は仕事ばかりで趣味のゴルフも当分できそうにない。

製造部工務課 課長 田中 和善 氏
趣味はゴルフ以外なんでも(笑)。興味があるものは何でも、一度は見てかじっておきたい。会社帰りのお酒が何よりの楽しみ。

香南電機株式会社 代表取締役 佐野 秀文 氏
趣味はゴルフと釣り。瀬戸内海で小魚釣りを楽しむ。「気力と努力を忘れない。自分に負けない」をモットーに冷熱業界で20数年。

株式会社アメフレック 高松営業所 営業副主任 吉村 松志 氏
常に清潔に保たれている素晴らしい工場だと思います。通常の業務と併行して行われた設備工事でしたが、香南電機さんはその点に十分配慮した工事計画で進められ、私どもも特に現場の衛生管理を第一に考え、作業を進めさせていただきました。


▲サヌキ畜産加工協同組合 田中 氏(写真右)
サヌキ畜産加工協同組合 真鍋 氏(写真中央右)
香南電機株式会社 佐野 氏(写真中央左)
株式会社アメフレック 吉村 氏(写真左)


会社概要
  サヌキ畜産加工協同組合
代表者 増田 稔
本社所在地 香川県三豊郡詫間町大字詫間2112番地140
設立 昭和55年10月
従業員数 141名
事業内容 食品製品加工、製造直売



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