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I N D E X Vol.58
■地球の財産“生物”の大量絶滅を
食い止めるために
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現在、地球上には1億種もの生物が存在していると推定されています。各々の生物には、形態や大きさ、生態、生息地などに驚くほどの違いがあり、こうした違いは「多様性」という言葉で表現されています。これらの多様性は、気の遠くなるような歳月をかけて進化し、地球の財産となりました。しかし今その財産の多くが、絶滅の危機にあるのです。
39億年に及ぶ生命の歴史において、全生物の90%以上が死滅するような「大量絶滅」が5回ありました。最後に大量絶滅が起きたのは、6,500万年ほど前の恐竜がいた時代。絶滅の理由は様々な説があり、今だに多くの謎に包まれていますが、恐竜をはじめ何万という生物が滅びたと言われています。しかしこうした大量絶滅は今までにない、異なる生物が繁栄する貴重なチャンスでもありました。また絶滅を免れた生物は過酷な環境をたくましく生き延び、新しい種を進化させてきたのです。こうした進化が、人類まで繋がる哺乳類時代を築きあげてきました。
そして21世紀、かつて400年に1種の割合で絶滅していたものが、わずか4.6年に1種というスピードになった現在は、6回目の大量絶滅時代ではないか?
と言われています。その原因は、大規模な森林伐採などによる環境の改変。農薬、工場からの廃棄物排出などによる、生物の生息環境の痛めつけ。そして雨林などの広大な自然の生息環境が失われていることによる、生態系の混乱。つまり私たち人間が、地球の生態系を大きく変えてしまったからです。なかでも野生生物の絶滅や極度の減少の要因としてトップにあげられるのが、「移入生物(帰化生物、人間の手によって従来の生息地以外に放たれた生物)の影響」によるものと言われています。人間が外来の地から持ち込んだ移入生物がその地方の固有生物を脅かすようになり、「生息地の破壊」に繋がっていくのです。これに続く要因が「狩猟」です。狩猟の目的は、食料・毛皮・角・甲羅と様々。こうして人類が地球を支配し始めたことによって、これまでに経験したことのない早さで、生物が絶滅に追いやられているのです。
このような絶滅が続くと、世界の将来はどのようになるのでしょうか? 今以上にたくさんの生物が地球から姿を消すでしょう。そうならないために現在、国際自然保護連合(IUCN)や世界自然保護基金(WWF)など、様々な機関が生物保護のために調査や環境保全に乗り出しています。外来生物の移入を規制する、保護区を作る、狩猟を制限する、開発行為を規制する、また絶滅危惧種の輸出入を制限するといった法体制やルール作りが行われています。絶滅を食い止めるには、こうした先手先手の対策が必要です。私たち個人にも野生生物保護への理解や、保護活動への参加が期待されています。みなさんも自分に合った活動を探して、参加してみてはいかがでしょうか?
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TEXT:Miki Maeda(HIRAX Co.,Ltd.)
参考URL
http://www.sciencemag.jp/
http://www.virtualglobe.org/jp/
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