
福井県民生活協同組合
ハーツはるえ
デシパックで寒さとカビのない快適な店舗づくりに挑戦。 食の安全と暮らしの安心をサポートする地域のコミュニティステーション
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おいしくて新鮮な福井の旬の魚が並ぶ
対面式の鮮魚コーナー |
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越前と若狭からなる海の幸・山の幸の宝庫、福井県。県都、福井市に隣接するベッドタウンとして発展が進む春江町に、10月1日、福井県民せいきょう4つ目の店舗となる「ハーツはるえ」がオープンしました。
GMS、SM、ディスカウントストアがひしめく激選区でもある春江町で、組合員の声を活かした流通店舗にはない店づくりをすすめ、大いに健闘しています。
「ハーツはるえ」の下出店長、店舗開発担当の山崎課長、二人の若きリーダーにお話を伺いました。
●「ハーツ」とは?
下出:福井県民せいきょうの事業のひとつとして展開している食品スーパーが「ハーツ」です。「ハーツ」とは組合員さんに公募して名付けた店の愛称で、「Hearts」のそれぞれの文字が、Hは健康(ヘルス)、eは環境と地球(エコロジー&アース)、aは快適(アメニティ)、rは安心(リリーフ)、tは信頼(トラスト)、sは共生(シンビオシス)を意味しており、我々のポリシーがそのまま店名になっています。
「ハーツ」では、コープ商品を中心に、コープの基準で厳選した一般商品から、ハーツならではのオリジナル商品まで、組合員さんの声を反映し安心安全にこだわった商品をご提供しています。単に商品を販売するだけでなく、組合員さんの暮らし全般にお役立ちすることを目標に事業ネットワークを構築していまして、子育て支援事業や福祉事業にも力を入れています。「ハーツ」の店舗が他のスーパーと大きく違うところは、こうした事業の地域拠点としての役割も担っているという点です。生協のお店には必ず組合集会室を設けて、組合員さんはじめ地域のコミュニティの場として活用していただいていますが、その他に「ハーツきっず」という子育てサポート施設を設けているのも特徴で、食育などの講座や子育て相談会、座談会を開いたりしています。普段の日も子どもさんと一緒に来て遊べるようになっていまして、お母さんたちの交流の場として活用されています。また、「ヘルパーステーション」を併設して、福祉事業の窓口業務も行っています。
●新しくオープンされた「ハーツはるえ」について教えてください。
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ハーツのオリジナルレシピを実演で紹介する
「はあとめにゅー」コーナー |
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下出:「ハーツはるえ」は、羽水、さばえ、つるがに続く4号店として、10月1日にオープンしたお店で、既存の3店舗と同様、食品スーパーであり、地域のコミュニティステーションであるという位置付けです。このあたりは新興住宅街で、特に子育て層の組合員さんが多く、有職主婦の割合も高いのが特徴ですので、そうした方々のニーズにも積極的に応える店づくりをしています。「ハーツきっず」、「ヘルパーステーション」はもちろん、配達に対応できない組合員さんにも、個人で共同購入を利用していただけるよう、共同購入の商品をお預かりする施設も設けています。
●商圏の特徴についてはいかがでしょうか。
山崎:このあたりは福井市のベッドタウンとして発展中で、福井県内で最も人口増加率の高い地域です。今はまだ回りは田畑だらけですが、将来性は非常に高いと見ています。その分競合店も多く、目の前にGMSがあり、スーパーも2店舗、少し行くとディスカウントストアがあるという、福井県の中でも競合の激しい地域です。そこに参入していくために、オープン前には全職員、全組織をあげて、この地区を一軒一軒訪問し、お店の特徴などをアピールして加入をお勧めしました。
下出:それでかなり加入していただいて、商圏での組合員組織率は現在72〜73%です。
●非常に高いですね。
下出:そうですね。その大勢の組合員さんのためにも、競合店に負けない魅力ある店づくりをめざしています。
●一番の特徴はコープ基準の安心・安全な商品という点だと思いますが、他にお店の特徴はありますか?
下出:「ハーツはるえ」は特に生鮮特化型という位置付けの店なんです。有職主婦が多いので、たとえば惣菜コーナーが非常に充実していまして、地元の人気惣菜店と我々の惣菜部門とがダブルで展開しているのはここだけです。また、ファーマーズ・マーケットといって、毎日とれたての新鮮な野菜・果物を、生産者に直接並べていただき、販売するコーナーを設けています。魚コーナーでは、地元の旬の魚を、なるべく丸もので販売するというコンセプトを持っていまして、対面式で調理しながら、切りたてのお刺身、焼きたての焼き魚をご提供しています。肉は産直商品を中心に品質、安全性を吟味して提供しており、特に牛肉は現在すべて個体識別番号のついた国産牛のみを取扱っています。つまり生鮮食品の品質、鮮度ではどこにも負けないというのが大きな特徴ですね。
●福井は魚がおいしいそうですね。
下出:おいしいですよ。越前ガニや甘エビ、ブリなどが有名ですね。カニの季節には、店でゆがきたてを売ります。また、福井は野菜の産地でもありますから、地産地消を推進する意味でも、地元の野菜を積極的に扱うようにしています。今さかんにトレーサビリティということが言われていますが、たとえば当店のファーマーズ・マーケットには生産者が毎日直接商品を並べに来てくれるわけですから、文字通り生産者の顔が見える商品です。生産者のみなさんに生協や消費者を身近に感じていただくことができるのも、大きなメリットだと思います。
●生協のお店で働くスタッフの方には特別な教育をされるのですか。
下出:新店オープンの際は、パートさんを2〜3ヵ月前から採用し教育しています。まず、生協の理念をふまえて、普通のスーパーとは違うということをきちんと認識していただく。コープ商品の意味から、生協で取り組んでいるさまざまな事業の意図までをしっかり理解し、基本的な技術を習得した上で仕事をしていただきます。
●お店を見学させていただいた時、従業員のみなさんが明るく声をかけてくださって、普通のスーパーとは違う雰囲気を感じました。
下出:気持ちのいい心のこもった接遇ができるよう、従業員に対する意識づけや、自然に声が出る雰囲気づくりに力を入れています。我々は後発で店を出しているわけですから、常に他の店にはできないこと、やっていないことをやる努力が必要だと思っています。特に今はオープンから約2ヵ月経って、ハーツにしようか、今までの店にしようか、選択されている時だと思いますので、価格や商品の魅力に加えて、接遇面でも他店に差をつけて、ぜひハーツを選んでいただきたいですね。接遇にはコストがかからないので、どんどん向上させていきたいと思っています。
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ショーケースの外周にまんべんなく
ダクトを配置。足元がほんのり温かい。 |
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●今回、デシパック空調を採用いただきましたが、導入にいたる経緯を教えてください。
山崎:コープの開発担当の会合で、冷気漏れ、コールドアイル対策としてデシカント空調が効果的であると聞き、検討を始めました。中でもコープかがわの松尾氏とは以前からいろいろと情報交換をしていたんですが、一昨年、牟礼店にデシパックを導入され、非常に効果が高かったので、その後の新店にもすべて導入されているという話を聞きましたので、我々も新しい店舗にぜひ導入したいと思い、アメフレックさんをご紹介いただいたのがはじまりです。
●既存のお店でコールドアイルの問題を抱えておられたのですか?
山崎:そうですね。特につるがの店は非常に寒く、夏場でも暖房を入れなければならないほどでした。また、福井は湿度が高い気候のせいか、梅雨時に天井にカビが発生して困ったこともありました。さまざまな工夫をして、つるがの店も現在はかなり改善されていますが、新店をつくるにあたっては、最初からこうした問題が起こらないようにすることが大きな課題でした。除湿機能もあるデシパックなら、コールドアイルの問題と同時に、カビの問題も解消できるので、導入に踏み切りました。
下出:特に私たちは組合員さんの声を大切にし、店の運営に反映させなければなりません。たとえば、野菜が痛んでいたというような声なら、次の日から改善できますが、店内が寒いというのは構造上の問題なので、すぐに対処できない。こんどリニューアルする時になんとかします、というような答え方しかできないわけです。そのため、そもそもそういった問題が起こらない店をつくりたい、というのが大きなテーマだったんです。
●福井県は湿度が高い地域なんですか。
山崎:福井県は「年平均相対湿度」が78%で全国1位(H15年、全国平均70%)で、また、年間降水日数も179日で全国2位(H15年、全国平均127日)と、湿度が非常に高い地域です。
●実際にデシパックを稼働されての感想はいかがでしょうか。
下出:これまでのところ寒いという声はまったくありません。実はデシパックに暖房機能を付加してもらっていまして、少し温かい設定で動かしています。冷ケースのそばに立っても足元が温かく、お店全体が非常に快適な状態になっていると思います。これから寒い時期に向かって、あの店は寒いと言われると来店にも影響しますので、暖房機能をつけたのはよかったと思います。まだオープンから2ヵ月足らずですので、今後、真冬や真夏になって本当の効果がわかると思っています。
江之口:当初のご要望にはなかったのですが、必ず必要になると考え、暖房機能のご提案をさせていただきました。それがお役に立っているのは、私どもにとってもうれしいことです。湿度の高い土地柄、カビの問題に加えて、ショーケースの結露や冷凍機の着霜によるトラブルも抱えておられるはずですが、それらもかなり解消されると思います。デシパックで店内全体の湿度を40%程度に制御しますので、まずカビは発生しません。来年の夏に期待していただきたいと思います。
下出:あとは冷凍機に着く霜の問題ですね。通常、2〜3ヵ月に一度は霜取りをしなければならないんです。霜付きを放置するとドレンが詰まって、床にまで水漏れしてしまう。そうなると、深夜に冷凍商品を全部移動して、霜を解かすという大変な作業になるんです。
江之口:デシパックが入っているお店ではそうした霜取り作業がほとんど必要ないと言われています。湿度を下げることでショーケースの中に吸い込む空気の水分量が抑えられ霜が非常に少なくなります。冷凍商品のパッケージへの着霜も少ないので、購買意欲にもつながり、ケース内温度も安定するので商品の劣化も防げると思います。霜がつかないことで冷凍機の運転効率が上がり、コストダウンができたという報告もいただいています。実際にデシパックを導入されているお店で、夏場のピーク時のコスト比較をされた結果、冷凍機と空調機に使うエネルギーが削減できたため、デシパックを動かすためのガス代を加算しても、トータルでコストダウンになったということでした。
山崎:生協の店舗として、省エネやCO2削減など、環境に配慮した店づくりが大事ですので、この店にも電化厨房や人感センサーの照明など、環境配慮型の機器を取り入れていますが、デシパックもそのひとつと考えることができますね。
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きめ細かく分別して容器を回収。
リサイクル率も高い。 |
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●環境レポートを拝見しましたが、積極的に環境活動に取り組まれているのですね。
下出:ISO14001を取得し、環境負荷の低い事業活動をめざしてさまざまな取り組みを行っています。たとえば店の表にリサイクルボックスを設置していますが、牛乳パック、食品トレイ、タマゴパック、PETボトル、仕分け袋、買い物袋と6種類の容器を回収リサイクルしています。これだけ分別回収している店は他にないと思います。
●今後の展開については?
山崎:2009年までにハーツを9店舗展開すると言う目標があります。毎年1〜2店舗のペースで、福井県内の全域に店舗を配置したいと思っています。
下出:現在全県下で11万人もの組合員さんがおられますが、まだ4店舗しかありませんので、店舗を利用できない組合員さんがたくさんおられます。しかし、共同購入だけで食をすべて賄うのは不可能ですし、先に地域のコミュニティステーションという話をしましたが、子育て施設や福祉の窓口なども利用していただけませんので、県下のすべての組合員さんが、共同購入とお店の両方利用できるように店舗を整備しようという計画です。「ハーツはるえ」が今後の店舗展開のよいモデルとなるよう、地域のみなさまにもっと愛されるお店をめざしてがんばっていきます。
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中央右:福井県民生活協同組合
店舗事業本部 ハーツはるえ 店長 下出尚孝 氏
中央左:福井県民生活協同組合
財務・店舗開発 課長 山崎和彦 氏
右:(株)アメフレック 金沢 所長 八尾武司
左:(株)アメフレック 金沢 主務 江之口巖
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| 会社概要 |
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社名:
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福井県民生活協同組合 |
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所在地:
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本部センター 〒910-8557
福井市開発町第2号1番1
ハーツはるえ 〒919-0413 坂井郡春江町随応寺25字1番地 |
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代表者:
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理事長 藤川 武夫 |
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設立:
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1978年5月 |
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創業:
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1971年 |
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出資金:
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59億9600万円 |
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従業員数:
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496名 |
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事業高:
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174億5000万円(2004年度) |