Home > AFCトピックス 2017/6/13号
2017.6.13 更新
目次
1. 食品工場の現状
2. “エアコン” と “お冷” の関係
3. 食品工場もどんどん温度を下げよう?
4. エコチェンジャーは、さらに ひと工夫
【おすすめ商品】 結露対策に! 低湿外気処理ユニット「エコチェンジャー」
多くの食品工場における課題の1つに 「結露とカビ」 があります。
機械からの蒸気、食品からの湯気、
洗浄作業中の霧や洗浄後に残った水分 ...
工場内にはさまざまな水分が存在し、 冷却した空気を循環しても取り切ることはできません。
過去の記事(2017/3月号)でも紹介しましたが、
「水分」・「温度」・「栄養分」 の条件がそろうことでカビが繁殖します。
たとえ機械からの蒸気をなんとかしようと機械をフードで囲い排気を行ったとしても、 蒸気や熱を完全に取り除くということは難しいです。
また「排気」というものは、排気するほど「給気」が必要です。
屋外の空気 (外気) をそのまま取り入れると夏場は多湿となってしまうことで、作業環境は不快なものとなり、
カビ発生の危険性が高まることで衛生面も不安になります。
といって、 根本的な解決でないとわかりつつも スポットエアコン等で 空気を循環させてしのいでいる という工場様も多いのではないでしょうか。
少し話はかわりますが、 “ エアコンの冷房運転 ” は、
室温を下げるとき、空気中の水分を除去しているということをご存じでしょうか?
夏場、冷房運転中のエアコンの室外機あたりから “水” がチロチロと出ているのを目にしたことがあると思います。
これはエアコンの冷やす仕組みになりますが、
空気が冷える過程で室内にあった 「空気中の水分」が 「水」 に変化したものが、
この水の正体です。
(一部のメーカーのエアコンを除きます)
エアコンの冷やす仕組みを知らなくても、実際に経験から エアコン= “ 乾燥 ” というイメージをお持ちの方は多いと思います。
では、冷房の効いた室内でも、 氷がたっぷり入った "お冷" をおいてたら、
グラスにびっしり水滴がついてて あたりも水びたし・・・ こんな経験ありませんか?
乾燥を感じるくらいよく冷房が効いた部屋でも、冷たい水が入ったグラスの表面に水滴がつき、結露することがあります。
これはエアコンで取りきれなかった空気中の水分が、室内より温度が下がったグラスで冷やされたことで、水適(結露)としてあらわれたものです。
このように温度を下げれば下げるほど、空気中の水分は「水」として取り出すことができます。
空気を 温度と湿度 でイメージする!
空気の性質として、温度が高いと容積が大きく、 低いと容積が小さくなります。
下図は、空気を「水分を入れる容器(バケツ)」としたとき、温度の上下によるバケツの大きさの変化と、
同量の水分が入ったときの水分の割合(湿度)の違いをイメージしたものです。
エアコンの“冷やす”をイメージをしてみましょう。
すると、下のようなイメージになります。 詳しくは第3章にて説明します。
話を、食品工場にもどします。
温度を下げれば湿度がとれるなら、湿気を取りたいとき
「 外気からとり込む空気 ( 給気 )を エアコンで極限の温度に下げてみてはどうか? 」
との考えが浮かびます。
しかしエアコンには冷やす限界があり、温度を下げれたとしても18℃ほど。
低温域に対応したエアコンを使ったとしても15℃ほどが限界です。
そこで登場するのが 「冷凍機」 といわれるものです。
業務用の冷蔵庫や冷凍庫の冷却に使われる機械で、冷凍機の冷える仕組みは家庭用エアコンと変わりませんが、
より低温域まで冷やせ、空気中の水分をさらに取ることができます。
が、 ここで問題がでます。
温度33℃・湿度60%の空気を、温度9℃に下げると、湿度は ほぼ100%になります。
いますぐにでも水分が水に変わる状況です。
そこで ヒーターで温めます。
すると空気中の水分量は変わらず、温度だけが上がるので湿度は下がります。
この「冷凍機とヒーターで除湿する」ことを、冷却除湿 といいます。
第3章で説明した 冷却除湿 で除湿すると、
一度冷却したものをわざわざヒーターで温めることから、電気代がかさむことが容易に想像できます。
過冷却して再熱する冷却除湿より、除湿の効率化をはかるものとして開発されたのが
当社の 低湿外気処理ユニット 『エコチェンジャー』 です。
エコチェンジャーが高効率な除湿を可能にしたカギは、搭載している空気熱交換器にあります。
この熱交換器は、空気の入口が2ヵ所・出口が2ヵ所あり、2つの異なる空気の温度を熱交換することができます。
熱交換器が、2つの気流を効率よく熱交換
エコチェンジャーでは、高温高湿の外気を「冷凍機で冷却」する予冷と
冷却された空気を「ヒーター加熱」する再熱を、 搭載の熱交換器で高効率に熱交換する外気処理空調機です。
外気処理ユニット「エコチェンジャー」導入のメリットは、低温、低湿化を効率的に実現できることです。
例えば、
・ 冷凍機を小さくすることができる。
・ それに伴いランニングコストが低減するなどの省エネ性
( ヒーターの有無は、お客様の要望される温度と季節により調整 )
エコチェンジャーの用途
・陽圧化 (加圧給気)
・室内湿度40%RH~60%RH (除湿・結露防止)
・温湿度制御エリアへの外気供給
新規設備導入や設備更新をお考えの場合や、工場内の結露でお困りでしたら、ぜひご相談ください。
現場確認の上、マッチング機種をご提案させていただきます。
低湿外気処理ユニット「エコチェンジャー」の製品仕様につきましては、
どうぞお気軽にアメフレックまでお問合せください。
結露対策に新提案!
省エネ&快適性を追求する 低湿外気処置ユニット「エコチェンジャー」
エコチェンジャー製品カタログ
製品についてくわしくはこちらをご覧ください。 ⇒ 結露対策に! 低湿外気処理ユニット「エコチェンジャー」 製品詳細ページへ
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